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活動ブログ

大地の再生

2021.05.14

こんにちは。いしだです。

今日は柳沢たくちゃんと大地の再生関東支部のお手伝いに参加させていただきました。

「大地の再生」は、造園家の矢野智徳さんが開発した環境再生の手法です。

3年前、JINEN-DOの庭や畑の空気の澱みを何とかしたいと思っていたところ、ピネムの森のあっくんから岩手のルーデンス農場で大地の再生講座が開催されるという話を聴きつけ、夜行バスに飛び乗って参加したのが「大地の再生」との出会い。

1mほどの点穴を空けていきます

講座を受けて、すぐJINEN-DOの庭や畑にも点穴や溝を掘り、水と空気の流れを施しました。見様見真似の自己流“大地の再生”ですが、明らかに空気の澱みがなくなり、やぶ蚊が減りました。

「空気の澱み」や「やぶ蚊の発生」は、単なる現象の一部に過ぎません。大地(土)が呼吸できない状態だと、樹勢が衰え、木が病気になったり、枯れたりします。そして、山林は木が根を深く張ることで土をホールドしてくれるのですが、木が弱り、そこに大雨が降って地盤が緩むと土砂崩れが起こりやすくなる(問題はすべてつながっている)というわけ。

コンクリートで山肌を固めるなんていう対処療法では根本解決できないわけですが、今の世の中、対処療法が主流。目に見えて結果がわかりやすいから予算もつきやすい。

根本解決につながる手法は逆。目に見えない部分へのアプローチだし、効果もわかりにくくゆっくりと効いてくるので予算がつきにくい。

でも、今「大地の再生」は引っ張りだこなんだそうな。

まだ大地の再生の施工をできる人が少ないという側面もあるけれど、「このまま対処療法を続けていたらまずい」と気付いている(根本解決にお金をかける)人たちが増えてきているということだと思います。

お茶の時間にクリスピードーナツをいただきました

ぼくらの思いも一緒。もちろん、火事が起きたらまず火を消す(問題対処)必要があるけれど、今、火事が起こらないようにすること(根本解決)が急務。

うつ、ひきこもり、不登校って、社会が病んでいるサイン(それぞれが現象の一部であって、問題の根っこは一緒)。もちろん、福祉サービスでそこに対処していく必要はあるけれど、それが起こらないような地域社会(コミュニティ)の再生が急務だと感じています。

「大地の再生」のように手法を確立できているわけではありませんが、多くの人が再生を望んでいるはず。出会った人と協働すれば必ずできると信じて、前に進んでいきたいと思います。